情報通信 経理部門勤務
M.I.様(Standardに合格)
―――財務報告実務検定を受験したきっかけについて教えてください。
私は会計事務所に数年勤務した後にIT企業に転職し、公開準備室で規定整備等に1年半従事、その後経理部に異動し、主計業務と並行して財務・税務・開示に約10年携わってきました。さらに直近数年では内部統制(業務統制)にも関与しております(なお、税理士試験に科目合格、日商2級簿記も保有)。こうした経験を積む中で、私が関わる業務の一つである「開示」に関する現状の実力を知りたかったため、受験しました。
―――財務報告実務検定の受験にあたり、どのような準備をしましたか?
今回は、初回ということもあり、何も準備せずに受験しました。
―――財務報告実務検定を受験してよかったことは何ですか?
・現状の実力が初めて「可視化」された(目的通りの成果)。
・なんとか届くだろうと思っていたadvancedにはかなり遠いことがわかった(当面の目標設定)。
・わかっている“つもり”になっていて、しっかり理解していないことが実に多いことを知らされた。(日頃の研鑽不足を痛感)
―――財務報告実務検定の社内外での活用法について教えてください。
勤務先は上場企業ですが、規模も小さく、関係する社員も少数のため、当面は個人の自己啓発のツールとして活用することになります。
―――今後受験を考える方にメッセージをお願いします。
私の場合、業務で直面する事項が、試験の出題範囲の多くをカバーしている環境にあります。しかし、実務に従事すると、自社に無関係な項目は勉強しなかったり、該当事象の発生しない項目、以前より変動のない事項については、意識の外に置いてしまいがちです。
今回の受験で、失点の多くはその領域だったと思っています。正確な理解そのものだけでなく、どれだけ意識して現実の規則や改正の動向に向かい合っているかが試される試験です。
Advancedに到達するまで、その後も、研鑽は続けなければなりません。会員限定サイトは、情報がとても充実していて、改正事項のチェックテストもあり、研鑽ツールとして素晴らしいと感じています。
開示実務に直接携わっていない方々は、それを不利に思われるかもしれませんが、実務に入る前に、偏りなく基礎を築く機会があると捉えれば、逆に実務経験者より有利とも言えます。