一般事業会社経理部
公認会計士 M.K.様(Advancedに合格)
―――財務報告実務検定を受験したきっかけについて教えてください。
私は現在一般事業会社の経理部に所属しており、決算業務及び開示業務を担当しています。現在の職務に就く前は監査法人に所属しており、主に国内企業の法定監査業務等に従事していました。決算業務・開示業務を行い、法定監査で接していた開示書類以外の書類も含んだ財務報告実務についての体系的な知識を身に付けたいと思い、受験をしました。
―――監査法人から一般事業会社の経理部に移られて感じたことは何ですか?
監査業務で開示書類の監査を行っていた経験は6年程度ある一方、一般事業会社での財務報告の実務経験は半年位ですが、財務報告実務を経験してみて思うのは、実際の実務を行う上では知識だけではなくある意味経験というか、職人技みたいなものが必要だということです。だからといって知識が不要な訳ではなく、いち早く職人技を身に付ける上でもこの試験で問われる内容は重要だと思います。
―――財務報告実務検定の受験にあたり、どのような準備をしましたか?
TACの講義を受け、公式テキストを熟読しました。それ以外はEDINETや東証の適時開示サービスにて実際の開示書類を見ました。それ以外では、気になった部分だけ印刷会社が作成している開示書類の記載例を見ました。
―――財務報告実務検定を受験してよかったことは何ですか?
一番良かったのは、開示制度の全体像が体系的に理解できた事だと思います。開示の現場では細かい事に目が行き、全体感をもって仕事をするという視点を見失いがちでした。しかし受験した事によって、今自分が手を付けている事が全体の中でどの位置にあるものなのか整理しながら業務ができるようになりました。更に企業の開示実務は日進月歩で変化していますので、Basic以上のレベルを獲得する事で可能になる財務報告実務検定会員になり、常に最新情報を手に入れる事ができることもメリットだと思います。
公認会計士試験では会計学や税法・経営学等のアカデミックな部分が問われる反面、実際の企業の開示実務とその制度構造を学ぶ機会がなく、いつかは勉強したいと思っていたので、タイミング的にも内容的にもよかったと思います。
―――財務報告実務検定の社内外での活用法について教えてください。
社内では、開示業務実施部署や広報部に受験を勧めたいと思います。また、名刺にも記載できるということで、会計実務だけではなく開示実務にも詳しいことの証明として社内だけでなく社外でもアピールして行きたいと思います。